卵子や精子は『凍結保存』しておくことができます
年齢を重ねるとともに卵子も精子も老化していくため、妊娠につながりにくくなります。
また、がんなどのために抗がん剤による化学療法や放射線治療を行うことで卵子や精子がなくなってしまう可能性があります。
このため、将来の妊娠に備えてあらかじめ質の良い状態の卵子や精子を凍結保存しておくことができます。
卵子も精子も液体窒素の中に入れておけば永久的に保存できます。
子どもがほしくなったときには解凍(融解)して使用します。
ただし、妊娠を100%保証するものではありません。
がんの治療の前に行う「医学的適応」での卵子や精子の凍結保存に対しては、全国的に助成金の申請が可能です。
また、健康な女性が「今は仕事を優先したい」「今はパートナーがいない」などの理由(「社会的適応」)で卵子を凍結保存しておくことも増えており、東京都など一部の自治体が助成制度を作っています。一方で「晩婚化や晩産化につながる」「使われない卵子であふれる」などと心配する声も見られています。
