こんなことには注意しよう
喫煙や飲酒
たばこやアルコールは卵子や精子の質を悪くして不妊の原因になることがあります。妊娠中に摂取すると流産や子どもの病気のリスクが高くなります。
思春期の人間関係
交際中のパートナーとの間のデートDVはリアルでもSNS上でも起きます。
スマホを使いすぎてしまうスマホ依存症もトラブルの原因になり、心身ともに不調をきたすことがあります。
性交のみではなく、キスやハグをする前にも相手の同意(性的同意)が必要です。
女性の病気
体重減少性の無月経(ダイエットのし過ぎなどで月経が止まります。)や多嚢胞性卵巣症候群(月経不順、不正出血、無月経が主な症状、時に、にきびや多毛も見られます。)、また子宮内膜症(激しい月経痛や貧血が主な症状)などは生活に支障がでたり、将来の妊娠に悪影響があったりします。気になる場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
男性の病気
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)や精索静脈瘤(精巣の血管が腫れて温度が上がる)で精子が少なくなることもあります。勃起や射精の障害につながる習慣にも気をつけましょう。
月経にまつわるトラブル
月経(生理)中の「しんどさ」や月経前の体調不良(月経前症候群:PMS)があれば、病気のサインかも。薬などで快適な生活ができるようになることがあります。放置せずに、相談してみて。
性感染症
クラミジア感染症などの性感染症は、気付かずに放置していると不妊の原因になる場合があります。
梅毒は感染部位(性器など)にしこりや潰瘍(掘れ込んだ傷)ができたり、全身に発疹が出るなどの症状がでます。妊婦が感染すると早産や赤ちゃんの病気につながります。
パートナーと同時に治療しなければ治りません。
生理の貧困
経済的な理由で生理用品を購入できない、シングルファーザーの家庭で生理のことを相談できる人がいないなど、知識不足や不適切な対処により健康被害を受けることがあります。
相談窓口や保健室の先生に相談しましょう。
HPVワクチン
HPVは「子宮頸がん」の原因となるウイルスです。主に性交によって感染し、性交経験がある女性の約80%が50歳までに感染するとも言われており、その中の一部の女性に子宮頸がんを発症させます。国は、初めての性交前の年代のうちにHPVワクチンを打って感染を予防することを推進しています。小学6年生から高校1年生の女子には無料でワクチンを打てる定期接種が行われています。男性にも陰茎、肛門、咽頭などのがんを発症させます。希望する男性へのHPVワクチン接種も行われています。
葉酸
葉酸はビタミンBの一種で、妊娠初期に不足すると胎児の病気につながることがあります。毎日の食事で摂取することが基本ですが、日本人の食事では不足しているため、妊娠前からサプリメントとして飲んでおくことが勧められています。
風疹ワクチンについて
妊娠中に風疹にかかると、胎児が病気を持つリスクが高まります(先天性風疹症候群:CRS)。女性はもちろんパートナーや家族も抗体検査をして、必要ならワクチンを接種しておくことで、妊娠中の感染を防ぐ環境づくりが大切です。
思春期やせ症
極端なやせ志向やストレスなどに伴い、食事をしない、またはできない心理状態になります。月経が止まりますし、放置すると命に関わることもあります。性別にかかわらず見られます。